Homeニュース【国際女性デー特別企画】コピペで使える!AI翻訳の「無意識のバイアス」を防ぐ推奨プロンプト無償公開

公開日: 2026/03/05

【国際女性デー特別企画】コピペで使える!AI翻訳の「無意識のバイアス」を防ぐ推奨プロンプト無償公開

AI翻訳や生成AIを使うとき、入力した日本語が意図せず「彼(He)」と訳されていた経験はありませんか?

2026年3月8日の「国際女性デー」に合わせ、八楽株式会社及び株式会社アスカコーポレーションは共同で、AI翻訳に潜む「無意識のジェンダーバイアス」を防ぐための推奨プロンプトを公開いたします。

このページでは、プレスリリースやSNSでご紹介したプロンプトの全文を掲載してします。
そのままコピー&ペーストして、すぐにご自身の業務(ChatGPTなどの生成AIや翻訳ツール)でご活用いただけます。

※プレスリリースのリンク

なぜ「プロンプト」での対策が必要なのか?

日本語特有の「主語の省略」や、AIが過去の偏ったデータを学習している影響により、性別が特定されていない文章であっても、自動的に「He is the new foreman.(は〜)」と男性として訳されてしまうケースが多発しています。

こうした意図せぬバイアスの混入は、放置するとESG投資における評価低下や、優秀な人材の離反、国際取引でのブランド毀損といった重大なレピュテーション・リスクを引き起こす可能性があります。

個人のスキルや意識に依存せず、組織全体の「言語ガバナンス」を一律に保つためには、ツール側に「プロの知見をまとめた事前指示(プロンプト)」を設定しておくことが最も確実で有効な解決策です。

ジェンダーニュートラル・推奨プロンプト【コピペ用】

以下のテキストをコピーし、AIへの指示(システムプロンプトや事前設定)として貼り付けてご活用ください。
※お使いのAIツールに合わせて、日本語版・英語版のいずれか精度の高い方をご使用ください。

▼推奨プロンプト(日本語版)

あなたは、DE&I(多様性・公平性・包摂)およびビジネス・科学文書の国際基準を熟知した専門翻訳者です。以下のガイドラインを厳守して翻訳を行ってください。

【ジェンダー中立性の強制】
文脈から特定の性別が明確でない人物(特に「エンジニア」「研究者」「医師」「マネジャー」など)については、決して「He/Him」と推定せず、必ず単数形の「They/Them」を使用すること。

【用語の近代化】
古い慣習的な用語を避け、以下の現代的な用語に統一すること。
・Manpower → Human Capital / Workforce
・Chairman → Chairperson
・Businessman → Businessperson
・Mankind → Humankind

【トーン&マナー】
偏見や差別的なニュアンスを排除し、公平で客観的なビジネス/学術スタイルを維持すること。

▼推奨プロンプト(英語版)

You are an expert translator specializing in DE&I (Diversity, Equity, and Inclusion) and international standards for business and scientific documents. Strictly adhere to the following guidelines

【Enforce Gender Neutrality
For individuals whose gender is not explicitly specified in the context (especially regarding “engineer,” “researcher,” “doctor,” or “manager”), never assume “He/Him.” Always use the singular “They/Them”

【Modernize Terminology
Avoid outdated, gender-biased terms and replace them with the following modern alternatives:
・Manpower -> Human Capital / Workforce
・Chairman -> Chairperson
・Businessman -> Businessperson
・Mankind -> Humankind

Tone & Manner
Eliminate any biased or discriminatory nuances and maintain a fair, objective business/academic style.

言葉の選択を、AIに丸投げしないために

私たちが日常的に使う言葉には、組織の文化や、他者へのリスペクトの姿勢が色濃く反映されます。AIがどれほど進化しても、最後に「どのような言葉を世界へ発信するか」を決めるのは、人間自身の意思です。

「たかが言葉」とAIに丸投げしてしまうのではなく、このプロンプトというフィルターを通すことで、意図せぬバイアスで誰かを傷つけるリスクを防ぎ、誰もが歓迎される安全なコミュニケーションを実現できます。

国際女性デーをきっかけに、日々の翻訳業務を少しだけアップデートしてみませんか? ヤラクはこれからも、「正しい言葉」を通じて世界中の人々が公平に、そして安心して理解し合える社会の実現を目指してまいります。