LLMを活用したCATツールで、次世代の翻訳体験の提供に注力
生成AIを搭載した翻訳支援ツール(CATツール*)「ヤラク翻訳」を提供する八楽株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:坂西優、以下八楽)は、2025年3月27日付で経営体制の刷新を行い、工藤博樹が新たにCOO(最高執行責任者)および取締役に、また、長尾和弘が執行役員営業統括本部長に就任したことをお知らせいたします。今後は、生成AI(大規模言語モデル:LLM)を活用した革新的な翻訳体験を世界に届けるべく、新体制のもとでさらなる事業成長とグローバル展開を加速してまいります。
※CATツール(Computer Assisted Translation Tool)とは、翻訳メモリや機械翻訳、用語集管理などの機能を活用し、翻訳作業の効率化と品質向上を支援するソフトウェアです。
経営体制強化の背景
八楽は日本発の国産CATツール「ヤラク翻訳」の提供を通じて、機械翻訳と人の力を融合させた新しい翻訳体験を追求してきました。昨今では、大規模言語モデル(LLM)による翻訳技術の進化により、企業の多言語対応ニーズがますます高度化・多様化しています。
こうした環境変化に対応するため、八楽は経営・営業・事業執行の体制を強化し、経営判断のスピードと実行力を高め、より多くのお客様に「人+AI」による翻訳の価値を提供できる体制を整えました。
今回COOに就任した工藤は、主に海外市場の開拓と事業全体の執行体制の統括を担います。また、営業統括本部長に就任した長尾は、国内外における営業組織の強化と顧客基盤の拡大をリードしてまいります。
新任人事について

工藤 博樹(くどう・ひろき) 取締役 COO(最高執行責任者)
カナダ生まれ。小学生の時に日本へ移住。2000年に東京工業大学大学院修士課程を修了後、日本IBMにてプロジェクトマネージャーとして大規模ITプロジェクトに従事。2008年にINSEADにてMBAを取得し、戦略コンサルティングファームCVAにて大手企業向けの経営戦略立案を担当。2010年、株式会社ロコンド(当時ジェイド株式会社)の立ち上げに参画。さらに2011年、自身や周囲の起業家の課題をもとに、経理業務の効率化を支援するサービス「メリービズ」を展開するリブ株式会社(現メリービズ株式会社)を創業。以降も一貫して、業務支援やSaaS領域での事業開発を手がける。2021年よりカナダ在住。University of British Columbiaで起業家育成プログラムの講師を務めるほか、カナダ国内アクセラレータにてメンターとしても活動。2024年9月より八楽の事業に参画し、2025年3月27日付でCOOおよび取締役に就任。

長尾 和弘(ながお・かずひろ) 執行役員 営業統括本部長
福岡県出身。九州芸術工科大学(現・九州大学)卒業後、商社にてキャリアをスタート。以降、約30年にわたり営業・事業開発や営業組織のマネジメントを担当。2001年、米マカフィー社の日本法人に入社。日本市場におけるコンシューマービジネスの立ち上げに参画し、通信キャリアやデバイスメーカーとの大規模アライアンスを数多く実現。国内営業責任者として事業拡大をリード。その後は、米シマンテック社をはじめとする複数のグローバルSaaS企業にて、日本市場での戦略立案や事業開発に取り組み、チャネル構築やパートナーアライアンスを通じて成果を創出。2024年2月より八楽に参画し、2025年1月1日付で執行役員営業統括本部長に就任。
新経営体制一覧(2025年4月8日現在)
役職 | 氏名 |
代表取締役CEO | 坂西 優 |
取締役CTO | Jonas Rydenhag |
取締役COO | 工藤 博樹 |
社外取締役 | 楠山 健一郎 |
社外取締役 | 八橋 雄一 |
社外監査役 | 前田 信敏 |
執行役員 営業統括本部長 | 長尾 和弘 |
【会社概要】
- 社名 八楽株式会社/ Yaraku, Inc.
- URL https://www.yaraku.com
- 本社所在地 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27-5 リンクスクエア新宿 16階
- 設立年月 2009年8月
- 代表取締役 坂西優 (さかにし すぐる)
- 事業内容 多言語コミュニケーションツールの企画・開発・運用