やらく人<VOL.17>
八楽株式会社 デザイナー
アンドレア・ランズァ
出身はどこですか?
イタリアのジェノヴァの近くにある、ボルジョ・ヴェレッツィという小さな町で生まれました。今は、東京に住んで2年になります。

八楽ではどんな仕事をしていますか?
UI/UXデザイナーをしていて、主にUIのデザインを担当しています。ただ、八楽ではデザイナーが自分一人なので、フライヤーとかバナーとかプレゼンデザインとか、いろいろなチームで必要になるグラフィックを作成しています。
デザイナーになったきっかけは「ただかっこいいから!」
デザインはどこかで勉強したんですか?
インダストリアル(工業)デザインの修士号と、UI/UXデザインの資格を持っています。
そもそも、デザインに興味を持った理由は?
ただかっこいいと思ったから、それだけです。「何勉強してるの?」って聞かれたときにかっこいい回答をしたいなと思って。
素晴らしいですね!デザインが思い浮かばないときは、どうやって乗り越えますか?
似たような状況で他のデザイナーが何をしているのか、なぜそうしているのかをたくさん調べます。デザインってクリエイティブな仕事だと思う人もいるだろうし、確かにそうです。
でも、特にウェブデザインやUI/UXデザインは、そんなにクリエイティブな仕事とは限らないんですよね。守るべきルールがたくさんありますし、問題に直面したときには誰かがどこかですでに解決していることが多いです。だからリサーチがすごく大事になります。
クリエイティブな作業かルール通りに進める作業、どちらが好きですか?

前は、完全にクリエイティブな作業が好きでした。グラフィックデザインなんかはルールはあるものの、かなり自由度が高いです。でもUIデザインをするようになってからは、ルールや構造があることの良さを実感するようになりました。UIだと、ルールに則っていないデザインは単純に機能を果たさないか、なんかおかしく見えるんですね。
今はルールを基にして考えています。一度基盤が整えば、そこからまだまだクリエイティブにスタイリッシュかつ洗練されたデザインを作っていける。
ユーザーにとっても見た目はすごく大事です。機能が同じ製品が2つあったら、誰しも見た目が良い方を選びますよね。そういう考えのもと、最近はデザインのシステムや原則を積極的に学んでいます。
イタリアからオーストラリア→日本、そして八楽へ
日本に来たきっかけは何だったんですか?
オーストラリアにいたときに出会った彼女が日本人だったんですよね。彼女と一緒に日本に移住して、ブートキャンプでUI/UXデザインを学びました。イタリアのブートキャンプだったので、それを終えるとイタリアの会社で働くことになりました。その後いろいろあって日本とイタリアを行き来していました。
八楽へはどうやってたどり着いたんですか?
日本に来た時はまだイタリアの会社の仕事をしていたんですが、日本での仕事を見つけたいと思ってLinkedInで探しました。そこで八楽のデザイナー職の求人を見つけたので応募して、代表の坂西さん、CTOのヨナス、開発チームマネージャーのユリイと面接しました。
面接は、ただただ楽しかったんですよね。面接に通ったかどうかは分からなかったんですけど、ヨナスとユリイとの面接では、ずっと笑っていたのを覚えています。ヨナスが「そろそろ仕事の話しないと」って仕切り直すタイミングが何度かあって。
ちょっと仕事の話をして、また笑って、という感じでした。ありがたい出会いでした。
八楽での仕事をきっかけに変化した、デザイナーとしての姿勢
これまでの八楽はアンドレアさんにとってどんな場所でしたか?

とても良い場所です。八楽に入社する前はデジタルエージェンシーで働いていたので、さまざまなクライアントやさまざまな種類のプロジェクトに携わりました。でも八楽では、ヤラク翻訳がメインのプロダクトですよね。
だから最初はちょっと退屈しちゃうかもって思ってたんです。でも実際は違ってて、八楽の環境はめちゃくちゃスピード感があります。毎回たくさんのモックアップや機能を作って、それを検証する必要があります。だから全然退屈しなくて、前職のときよりももっとアクティブに動いている感覚があります。
八楽入社をきっかけに、考え方などに何か変化はありましたか?
良い変化があったと思います。一つのプロジェクトだけ担当してやるべきことをこなすような代理店のデザイナーから、会社の理念など、いろいろな部分を考慮して、会社に必要なあらゆるものをデザインする、いわゆる「インハウスデザイナー」に変わってきているように感じます。
だから、今は会社の全体像がより大きな視点で見えていますし、そうなっていきたいとも考えています。簡単なことではないですが、自分の成長は感じますし、前より積極的にいろんなチームと話せている気がします。
それと、これからユーザーがアプリを使っている様子が見られるユーザーインタビューを実施していく予定なので、ワクワクしています。とてもいい気づきが得られる気がしています。
八楽で働くということ―素直でオープンなチームワーク
八楽やヤラク翻訳の魅力って何だと思いますか?
会社に関して言えば、やっぱり人がすごくいいです。上から目線で「こうしてね、君の意見は必要ないから」みたいなことを言う人はいません。いつも意見交換をしていますし、誰とでも気楽に話せます。あと、労働環境もいいですね。
ヤラク翻訳はすごく良い製品だと感じています。あらゆる機能が揃っていて、翻訳者じゃない自分でもその機能にたどり着けます。これはみんな使うべきだと思います。
八楽でどんな人と一緒に働きたいですか?
そうですね、プロアクティブで、ミスを恐れず、学ぶ意欲があり、一緒に仲良くやっていける人と働きたいです。スキルについては、後からでも学べると思います。
八楽では本当に優秀でプロフェッショナルな人たちに出会えたと思っていて、ありがたいですね。最近はカスタマーサクセスのメンバーと一緒に働いています。彼はすごく穏やかで、イライラすることもないし、八楽のこともよく知っています。礼儀正しくて落ち着いているけど、自分の意見を持っていて、いつもそれをためらわずに伝えてくれます。そこが自分的には一番ありがたいと思っています。一人でデザイナーをやっている以上、全部の仕事はできないんですよね。
でも、デザインにおいて話し合ってアイデアを出し合うことは大切なので、遠慮せずにフィードバックを伝えてもらうのはいいことなんです。日本人の中には、「このデザインは好きじゃない」って言うことや、質問することをためらう人が多いです。相手の気持ちを傷つけると思うみたいですね。でも、これは仕事なので、言ってもらっていいんです。だから彼の向き合い方がとても心地いいです。