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公開日: 2025/05/19

LINEの翻訳機能の使い方と注意点を画像付きで解説

LINE 翻訳

LINEには公式に翻訳機能が常備されているわけではありませんが、外国語の文章を日本語へ、あるいは日本語の文章を外国語へ簡単に変換できる方法がいくつかあります。

たとえば、手軽に翻訳機能を使いたい場合には、LINEの翻訳Botを使うという選択肢があります。

本記事では、「LINEのチャットを通じて海外の友人とコミュニケーションしたい」「外国語の文章が届いたときにすぐ訳せるようにしたい」という方に向けて、その方法をお伝えします。

LINEで翻訳を使うメリット

翻訳機能をLINEに導入しておけば、たとえ英語や中国語、韓国語などができなくても、ワンタップで翻訳し、相手に送ったり受け取ったりすることができます。

リアルタイムで翻訳を返してくれる機能があれば、メールのように別のアプリを開いて翻訳する手間が省けるのでストレスが大幅に軽減されます。ビジネスでLINEを使っている場合にも緊急の際にはとても重宝します。

LINEの翻訳Botの紹介

「LINE翻訳」を実現する手段として、まず思い浮かぶのが翻訳Bot(自動翻訳を行ってくれるチャットBot)の活用です。これはLINEの公式アカウントとして存在しているものから、サードパーティが提供しているBotまで様々です。ここでは、下記の代表的な公式アカウントを紹介します。

  • LINE英語通訳(または翻訳Bot)
    実際には「英語通訳」「韓国語通訳」など言語ごとにBotが作られています。翻訳したい言語のBotを友だち追加すると、チャット上に文字を送信するだけで翻訳結果を返してくれます。

使い方の基本は、
Botを友だち追加→チャット画面を開く→翻訳したい文章を入力→Botが翻訳を返す
という流れです。

また、Botによってはグループチャットに参加させることが可能で、複数人での会話をリアルタイムに翻訳してくれる仕組みです。。

翻訳Botを利用する方法

 下記が各言語BotのIDです。

英語は「@linejpen」
韓国語は「@linejpkr」
中国語は「@linejpcn」
line_中国語_繁体字
中国語(繁)は「@linejptcn」


ここからは「Botを利用する方法」を詳しく解説します。
名前や仕様は時期によって変化する場合がありますので、ここでは一般的な手順としてご理解ください。

Botを友だち追加する

  1. 公式アカウント一覧から探す
    LINEアプリの「ホーム」画面から、画面右上にある「人+」のマークをタップし、「検索」マークをタップしてから「ID」の欄にチェックを入れて検索します。

    ・LINE翻訳英語通訳→「ID:@linejpen」
    ・LINE翻訳韓国語通訳→「ID:@linejpkr」
    ・LINE翻訳中国語通訳→「ID:@linejpcn」
    ・LINE翻訳中国語(繁)通訳→「ID:@linejptcn」
  2. トーク画面を開く
    友だち追加が完了するとそのBotとのトークルームに入り、いつでも翻訳を利用できるようになります。

チャット画面で翻訳を行う

例えば「このメッセージは英語に翻訳されます。」と入力し、送信してみます。

 

  1. Botが翻訳結果を返信
    Botによっては自動で英語に変換して表示してくれます。
  2. 翻訳結果を相手に転送する/コピペする
    翻訳結果をそのまま相手とのチャットに貼り付けることで、スムーズにやり取りが可能になります。
    英語圏の友人に日本語を英語にして送る際、あるいは英語のメッセージを受け取ってから日本語訳をチェックしたい際に便利です。

写真を撮って翻訳も可能

以下のように、翻訳Botのトークルームで「写真内の文字を認識」をタップすることで、カメラで写した写真内の文字を翻訳できます。

 

写真内すべてでなく、翻訳したい文章をタップするとその文章のみを選択し翻訳できます。

 

「写真に翻訳を表示」ボタンをタップすると、写真内に写った文章全てを指定の外国語に翻訳できます。

LINEの翻訳Botの翻訳精度について

専門用語や固有名詞などは、文脈を正確に把握できず誤訳されることがあります。また、カジュアルな言い回しや口語表現も直訳的になる傾向があり、自然な日本語として読みづらいケースが見受けられます。これは、LINE翻訳Botの裏側で動いている機械翻訳エンジンには、、言語のニュアンスや文脈判断に限界があるためです。

たとえば、IT関連のチャットで「クラウド」が「雲」と翻訳されてしまったり、企業名や商品名が一般名詞として処理されることで意味が変わってしまうことがあります。このような場合、翻訳されたメッセージが意図と異なって伝わってしまう恐れがあるため、重要な情報をやり取りする際には注意が必要です。

  • 自動翻訳の限界
    AIをベースにしていたとしても、自動翻訳の訳文に間違いが残る可能性はあります。特に固有名詞や専門用語などは注意が必要です。
  • 文脈が分かりにくい文章
    主語や目的語が省略されがちな日本語では、正しい翻訳が得られない場合があります。

翻訳精度が低いと感じるときは、入力した日本語を修正することでより精度の高い翻訳文ができる可能性があります。

× 今日学校に歩いて行きました。
○ 私は今日学校に歩いて行きました。

このように原文(翻訳したい文)を修正することをプリエディット(前編集)といいます。プリエディットを行うことで翻訳Botが日本語を正しく理解し、あなたが求める翻訳結果ができてくる可能性が高まります。

プリエディットの方法については以下の記事で詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

LINEの翻訳Botの入力データの取り扱い

LINE公式の利用規約では、個別のサービスに関する具体的なデータ取り扱いについては明示されていません。そのため、翻訳BotがLINE公式のものである場合でも、入力データがどのように扱われるかは明確ではありません。

また、サードパーティが提供するBotを利用する場合、入力した文章が収集・保存され、サービスの改善や機械学習の目的で二次利用される可能性があります。

無料翻訳ツールのリスクと注意点

無料の翻訳ツールを利用する際には、企業の機密情報や個人情報を含むテキストを無料翻訳ツールに入力すると情報漏洩のリスクが高まるため、避けましょう。

収集されたデータが第三者に漏洩する可能性があり、過去には無料翻訳サービスで入力された情報が外部に公開される事例も報告されています 。プライバシーや機密情報をやり取りする際は十分に注意が必要です。

まとめ

LINEで翻訳するためには誰でも簡単に使える翻訳Botを利用しましょう。ただし、翻訳精度にはまだ課題があり、データの二次利用に関する注意も必要です。。

そのためLINE翻訳で扱う文章は日常会話までにして、ビジネスコミュニケーションは二次利用の心配がない翻訳ツールを利用するのが良いでしょう。有償のセキュリティが担保された自動翻訳サービスがあります。また翻訳精度が良くないと感じる場合は、原文を翻訳しやすい文章に編集するプリエディット作業を行うことで、求める翻訳レベルになる可能性があります。

LINEに公式の翻訳機能がより充実していく可能性もありますので、新しい情報をキャッチアップしつつ、自分なりの使いこなし術を確立していきましょう。ぜひ参考にしていただき、LINEでの翻訳コミュニケーションを快適に実現してください。

 
 

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この記事の執筆者:Yaraku ライティングチーム

翻訳者や自動翻訳研究者、マーケターなどの多種多様な専門分野を持つライターで構成されています。各自の得意分野を「翻訳」のテーマの中に混ぜ合わせ、有益な情報発信に努めています。


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